HOMEinZONE JOURNAL > バーチカル照明を使ったアイデアを紹介!他の間接照明との違いも解説

BLOGinZONE JOURNAL

カテゴリを開く

家づくりコラム

2021年11月20日

バーチカル照明を使ったアイデアを紹介!他の間接照明との違いも解説

main (1).jpg


バーチカル照明とは壁を横から照らすことで、縦のラインを強調するように明るくする照明のことです。具体的にどのように取り入れることができるのか、また、費用や工事、他の間接照明との違いについて解説します。



バーチカル照明とは縦のラインを意識した間接照明

main (3).jpg


バーチカル(vertical)とは「垂直の」や「縦の」を意味する英語で、バーチカル照明といえば「縦のラインを意識した間接照明」を指すことが一般的です。光を壁に反射させることで縦のラインを強調し、単調になりがちな壁に陰影をつくります。


バーチカル照明の効果

バーチカル照明を導入することで、縦のラインが強調され、天井が高く見える効果を期待できます。天井が高く見えると空間全体が広く感じられるので、ゆったりとした気分で過ごしたいリビングや、広々とした場所で体を休めたい寝室などに適した照明といえるでしょう。


また、バーチカル照明には空間全体をスタイリッシュに見せるという効果もあります。おしゃれな家具を置くだけでなく照明にも気を配り、さらにおしゃれな空間へとグレードアップさせてみてはいかがでしょうか。


バーチカル照明の費用の目安

バーチカル照明の照明器具自体は、1本あたり3万円ほどです。しかし、配線工事などの電気工事代に4~5万円程度かかるので、諸経費も合わせて10万円ほど用意しておくようにしましょう。


また、壁に奥行きを作ってバーチカル照明を埋め込む形にする場合は、壁を作り替える費用が必要になります。どの程度の広さの壁を作り替えるのかにもよりますが、6~8畳間の壁一面であれば大工工事と壁紙代を合わせて5~10万円ほどになるので、全体で15~20万円ほどかかることが一般的です。


間接照明の明度の計算方法

間接照明を壁に組み込む場合は、明度がどの程度になるのか計算しておくと、完成した状態をイメージしやすくなるでしょう。平均照度は以下の式で求められます。


  • 平均照度=光源1灯あたりの光束×光源の個数×照明率×保守率÷部屋の広さ


通常の照明では照明率は器具ごとに決まっていますが、間接照明においては照明器具から上に伸びる光が壁に反射して明るさが増幅することも計算に入れておかなくてはいけません。器具ごとの下向き光束による照明率に上向き光束による照明率を加えて、全体の照明率を求めましょう。


バーチカル照明のタイプと寸法

壁にバーチカル照明を組み込む場合、次の2つのタイプがあります。


  • 壁面に凹を作り、へこんだ部分にバーチカル照明を組み込む

  • 壁面に凸を作り、前方に飛び出た部分の両サイドにバーチカル照明を組み込む


壁面に凹を作る場合は、2つの照明器具の間の寸法は壁面の幅とほぼ同一になります。ただし、凹み部分から反射して空間を照らすため、平均照度で求めた明るさよりも少し暗く感じるかもしれません。


一方、壁面に凸を作る場合は、2つの照明器具の間の寸法は、凸部の幅とほぼ同一になります。光源が露出するため、壁面に凹を作った場合と比べて明るく感じることがあるでしょう。



バーチカル照明を取り入れるアイデア

01 (1).jpg

バーチカル照明は壁に組み込むタイプの照明のため、どんなインテリアとも合わせやすいという特徴があります。部屋ごとにどのように取り入れることができるのか、詳しく見ていきましょう。


リビングを広く見せる

リビングを広く見せたいときに、バーチカル照明を取り入れることができます。縦のラインが天井をより高く見せてくれるので、圧迫感がなくなり、広々とした印象に仕上がるでしょう。


リビングにテレビを置いているときは、テレビのある壁面に凹凸を作り、両サイドから照らすと部屋全体のバランスがよく見えます。また、室内に観葉植物などを置いているときには、植物の近くに1本バーチカル照明を組み込むことで、植物の高さを強調し、空間を広く見せることもできるでしょう。


ダイニング・キッチンを温かみのある空間に

ダイニングは昼光色よりは電球色の光を使うと、温かみがあり、食事も美味しそうに見えます。また、バーチカル照明などの間接照明を使うことでも、空間全体の光が柔らかくなり、温かみを演出することができるでしょう。ダイニングとキッチンが一体になった場合も、キッチンの調理場を除き、バーチカル照明などで温かみのある空間に仕上げることができます。


まぶしすぎずに落ち着ける寝室

落ち着いた雰囲気に仕上げたい寝室も、バーチカル照明におすすめの空間です。足元側の壁面にバーチカル照明を組み込むなら、凹凸どちらに壁を改造した場合も、光源が直接目に入らず、眠るまでの時間をゆったりとした気分で過ごせるでしょう。足元側にテレビを設置する場合は、テレビをはさんでバーチカル照明を組み込むこともできます。




バーチカル照明以外の間接照明を紹介

05 (1).jpg

間接照明は縦型のバーチカル照明だけではありません。家庭によく用いられる3つの間接照明を紹介します。


コーニス照明

コーニス照明も、バーチカル照明と同じく壁面に組み込むタイプの間接照明です。壁面に光を反射させるので、柔らかく、それでいてスタイリッシュな雰囲気も漂わせることができます。


コーニス照明は、バーチカル照明とは異なり横のラインを強調する照明方法です。例えば壁の上部凹凸をつくってコーニス照明を組み込み、温かみと洗練性をプラスします。

コーブ照明

コーブ照明は、天井に光を反射させるタイプの間接照明です。コーニス照明と同じく横のラインを強調しますが、光は壁ではなく天井に反射するので、より空間が広く見えるという効果を期待できるでしょう。


天井の近くの壁面に照明器具を取り付け、天井を照らすことで部屋全体を明るくします。照明器具と天井の距離が遠いと照らす部分が広くなりますが、光が拡散することで明度が下がる点に注意が必要です。明度を上げたい場合は照明器具と天井の距離を縮めますが、影の部分とのコントラストがくっきりとするため、より横のラインを強調することになります。


コファー照明

コファー照明は、天井に凹みを作り、凹み部分の四方に照明器具を取り付けるタイプの間接照明です。凹んだ部分に光が当たることで、天井の高さがより強調され、広々とした伸びやかな空間を演出できます。


天井の凹み部分の形を変えることで、ユニークな空間にすることも可能です。通常は部屋の形状に合わせて正方形か長方形の凹みにしますが、あえて台形や円形、水たまりのような不規則なシルエットにすることで、光がさまざまな方向に拡散し、ワクワクするような楽しい部屋に仕上げることができるでしょう。


また、照明を白~黄色の一般的なものにするのではなく、ブルーやパープルといった個性的なカラーにすることもあります。可変タイプの照明器具であれば、普段は電球色、新聞や本などを読むときは昼光色、夕食後のくつろぎの時間はオレンジやブルーなどのカラフルな色と、シチュエーションに合わせてカラーを楽しむことが可能です。





バーチカル照明で洗練性と温かみを演出しよう

05 (2).jpg

バーチカル照明を部屋に組み込むことで、洗練性と温かみを演出することができます。縦のラインを強調するので、天井が高く見え、圧迫感が軽減されるという効果も期待できるでしょう。空間やイメージに合わせて、コーブ照明やコーニス照明、コファー照明などを利用することもできます。間接照明を利用して、より素敵な空間を作っていきましょう。



インゾーネの家について
もっと詳しく知りたい方は

資料をダウンロード