家づくりコラム
2022年01月06日
電球色と昼白色、昼光色の組み合わせ!部屋別におすすめをご紹介!
照明の色は主に電球色と昼白色、昼光色の3種類がありますが、それぞれ適した部屋が異なります。どう選べばよいのか詳しく見ていきましょう。また、部屋の居心地の良さをアップする照明選びのコツについても解説します。
まずは基本!照明の色について解説
照明の色は5種類です。電球色、温白色(おんぱくしょく)、白色(はくしょく)、昼白色(ちゅうはくしょく)、昼光色(ちゅうこうしょく)の順で、温かみを感じるオレンジっぽい色から、クールな雰囲気の青白い色へと変わっていきます。
ただし、温白色と白色の蛍光灯や電球はあまり市販されていません。一方、電球色と昼白色、昼光色の3つはほとんどの家電量販店で入手できます。どの色を選ぶか迷ったときは、電球色と昼白色、昼光色のいずれかから選ぶようにしましょう。
電球色
電球色は、照明の色の中でももっとも温かみのあるオレンジに近い色です。リラックスできる落ち着いた色なので、リビングなどのソファーを置いた空間の照明に使うことができるでしょう。
ただし、実際の物よりもオレンジ色に見えてしまうので、物の色をしっかりと見たいときには不向きです。例えばキッチンの照明を電球色にすると、食べ物の色を判別できなくなり、肉や魚、野菜などが傷んでいるのかわからなくなってしまうことがあります。
また、電球色は明るいオレンジ色というよりは暗いオレンジ色なので、細かな文字などがはっきりと見えにくいので注意しましょう。本が読めないほど暗いわけではありませんが、長時間文字を見続けると目が疲れてしまいます。
昼白色
昼白色は、照明の色の中でももっとも自然光に近いとされています。キッチンの照明にすれば、食材本来の色がよくわかるので、傷みにも気付きやすいでしょう。
また、本来の色がよくわかるので、洋服を選ぶときやメイクをするときにもおすすめです。昼光色より柔らかな色味なので、長時間同じ空間にいても疲れにくいでしょう。くつろいで本を読むときなどにも選択できます。
昼光色
昼光色は、照明の色の中でももっとも青白い色です。クールで硬質な印象を与えるので、くつろぎの空間よりは研究室や勉強部屋などに向いているでしょう。また、青白い光が頭をすっきりとさせるので、集中したいときにおすすめです。部屋の照明は昼白色で自然光に近い色味に演出し、デスクスタンドの光を昼光色を選んで勉強に集中するというように使い分けることもできます。
照明の色と空間の組み合わせ
照明の色は空間の目的によって使い分けることができます。
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リビングや寝室は電球色
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キッチンや洗面所はナチュラルな昼白色
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勉強部屋やワーキングスペースは昼光色
必ずしもこのように使い分けなくてはいけないというわけではないので、好きな照明の色を選択できます。しかし、異なる組み合わせにすると、目が疲れたり鮮度を見極めにくかったりと不具合が生じることもあるので注意しましょう。
リビングや寝室は電球色
ゆっくりとくつろぎたいときには、電球色が適しています。リビングや寝室の照明の色で迷ったときは、電球色を選ぶようにしましょう。今リビングでお使いの照明の色がなんとなく合わないと感じるときも、蛍光灯・電球だけを電球色に変えてみてはいかがでしょうか。落ち着ける空間に変わるかもしれません。
また、くつろぎの場所ではありませんが、玄関にも電球色がおすすめです。昼白色や昼光色は明るさを強く感じるので、夜道と明度の差が大きく、眩しく感じるかもしれません。外から家に戻ってほっと落ち着くためにも、玄関の照明は電球色を選びましょう。
キッチンや洗面所はナチュラルな昼白色
そのままの色を表現できる昼白色は、食材を扱うキッチンや、メイクをする洗面所に向いています。昼光色と比べると青みがないため、寂しい雰囲気になりにくいのもポイントです。
また、昼光色の色味が苦手な方は、勉強部屋やワーキングスペースも昼白色の照明を選ぶことができます。昼白色はナチュラルで温かみも感じられるので、良い意味で緊張感がなくなり、落ち着いて過ごせるでしょう。
勉強部屋やワーキングスペースは昼光色
頭をすっきりとさせ、集中力を高めたい勉強部屋やワーキングスペースには、昼光色が適しています。昼光色は文字などの細かいものもはっきりと見えるため、はっきりとは見えにくい電球色と同じく、長時間過ごすと目が疲れてしまうこともあるので注意しましょう。
眠気が覚める色でもあるので、リビングや寝室には向きません。また、物そのものの色よりは若干青みがかった色に見せるため、食べ物が美味しそうに見えず、食欲が落ちる可能性があります。キッチンやダイニングは昼白色を選ぶほうが良いでしょう。落ち着いた空間で食事を楽しみたい場合は、電球色でも良いかもしれません。
照明の組み合わせについて4つの豆知識
照明の色を使い分けることで、より快適に過ごせる空間を作ることができます。リビングと寝室、玄関は電球色、キッチンと洗面所は昼白色、部屋やワーキングスペースは昼光色の原則をベースに、好みをプラスして自分らしくアレンジしていきましょう。
照明の色の組み合わせについて知っておきたいポイントを4つ紹介します。ぜひご覧になり、より心地良い空間づくりに活かしてください。
1.調光機能があれば用途によって色を変えられる
ダイニングで勉強や読書をするというご家庭も多いのではないでしょうか。勉強するなら昼光色が適していますが、食事のときは昼光色では食べ物が美味しく見えません。一方、昼白色では緊張感がなくなり、勉強をするつもりがスマホで遊んでしまうこともあります。
照明の色に悩んだときは、調光機能のある照明器具やリモコンを選びましょう。勉強するときは昼光色、食事のときは昼白色のように用途に合わせて切り替えられるので、常に適した照明を利用できます。
2.車内の照明の色も変えられる
車内の照明の色も変えることができます。元々付いていた照明が昼光色で眩しすぎると感じている方は、昼光色に変えてみてはいかがでしょうか。車内が過ごしやすくなるだけでなく、目が疲れにくくなるでしょう。また、電球色を選べば、ラグジュアリーな空間を演出することもできます。好みに合わせて車内の照明の色もアレンジしましょう。
3.同じ空間に別の色の照明があると目が疲れる
例えばLDKのように広い空間であれば、リビングは電球色、ダイニングは昼白色、キッチンは昼光色と異なる色を使っても、特に目が疲れることはありません。しかし、廊下や寝室などの区切られた空間で複数の色の照明があると、目が疲れてしまうことがあります。同じ空間の照明の色は統一するか、調光機能を付けて用途や時間によって色を使い分けるようにしましょう。
4.照明で服が色褪せすることがある
蛍光灯からは少量の紫外線が出ているため、洋服に長時間蛍光灯の光を当てていると色褪せしてしまうことがあります。洋服は出しっぱなしにせず、クローゼットなどの照明の光が当たらないところで保管しましょう。
空間に合わせて照明の色を選ぼう
空間に合わせて照明の色を選ぶことで、くつろぐときはくつろぎ、集中するときは集中することができます。また、食べ物が美味しそうに見えるなどの効果も期待できるでしょう。
心地良い空間を作るためには、照明の色はもちろんのこと、照明器具にもこだわってみてはいかがでしょうか。インゾーネの家では、住宅だけでなく照明器具にもこだわったモデルハウスをご覧いただけます。札幌市近郊にお住まいの方はぜひ一度お越しください。