家づくりコラム
2022年02月04日
リビング階段でおしゃれな空間!メリットとデメリット、寒さ対策を解説
リビング階段をつけることで、家の中が一気におしゃれになります。どのようなメリットがあるのか、注意したいポイントについて見ていきましょう。また、気になる寒さ対策についても詳しく解説します。
リビング階段の3つのメリット
リビング階段とは、リビングに階段を設置することです。リビングの中央に階段を配置すれば、階段を中心としたおしゃれな空間が生まれます。また、リビングの隅に階段を配置するならば、リビングは広く見え、よりすっきりとした空間に仕上がるでしょう。
リビング階段を取り付けることには、さらに次の3つのメリットもあります。
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家族のコミュニケーションが増える
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リビングのアクセントになる
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階段下を収納などに有効活用できる
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
1.家族のコミュニケーションが増える
リビングに階段があると、2階に行くときに必ずリビングを通ることになります。個室に行く前にリビングに立ち寄り、家族とコミュニケーションを取る機会も増えるでしょう。そのうちにリビングに行くことが習慣になり、家族と集まって過ごす時間が長くなるかもしれません。つまり、リビング階段を作ることで、リビングを中心とした家を作ることができるのです。
2.リビングのアクセントになる
リビングは広いと開放感があって過ごしやすくなりますが、あまりにも広すぎると寂しい印象になってしまうかもしれません。しかし、リビング内に階段があれば、空間のアクセントになり、寂しげな印象を払しょくできます。また、階段があることで縦方向の線が生まれ、より空間が立体的かつ広く見える効果も期待できるでしょう。
3.階段下を収納などに有効活用できる
リビングに大きめの収納家具を置くと圧迫感が生まれますが、階段を作り、その下に収納家具を置けば、圧迫感をあまり感じなくなります。リビング階段の下は、収納だけでなくデコレーションスペースやワーキングスペースとしても活用できるでしょう。
広いリビングの空間を有効活用するためにも、階段を設置することはおすすめです。階段が適度な間仕切りとなり、リビングを多目的に活用しやすくなります。
リビング階段の3つのデメリット
リビング階段を設置することで、リビングがよりおしゃれに、より有効活用しやすくなります。また、リビングが住宅の中心となり、家族のコミュニケーションが増えるというメリットも期待できるでしょう。しかし、リビング階段にはデメリットもあります。特に気になるデメリットとしては、次の3点が挙げられるでしょう。
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冷暖房の効率が下がる
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音やにおいが2階にも伝わりやすくなる
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2階からホコリが落ちてくる
それぞれについて、詳しく解説します。
1.冷暖房の効率が下がる
リビングに階段を作ると、リビングは2階の空間と繋がります。ヒーターをつけても暖かい空気が2階に行ってしまうので、なかなかリビング自体が温まらず、暖房代がかさんでしまうかもしれません。
また、夏場も同様です。2階の暖かい空気がリビングに下りてきて、他の1階の部屋よりもリビングの室温が高くなることがあります。エアコンをつけてもなかなか冷えず、冷房代がかさんでしまう可能性があるでしょう。
2.音やにおいが2階にも伝わりやすくなる
2階に伝わるのは暖かい空気だけではありません。音やにおいも2階に伝わりやすくなります。例えばLDKタイプのリビングであれば、食事のにおいも2階に伝わるでしょう。
また、リビングでの声が2階の個室にも伝わり、勉強や仕事に集中しにくい、早めに寝たいのにリビングの声が気になって眠れないなどのトラブルになるかもしれません。
3.2階からホコリが落ちてくる
2階の廊下や階段部分から、1階にホコリが落ちてくるのもデメリットです。生活をするとどうしてもホコリが出ますが、通常は床や廊下などの下に落ちて溜まるので、舞い散ることはあまりありません。
しかし、リビング階段を設置すると、2階の廊下に溜まったホコリが、さらに下のリビングに落ちてしまいます。食事のときにホコリが舞うなどの不快な現象が見られることもあるでしょう。
リビング階段の寒さ対策
札幌などの寒い地域で暮らすなら、室内を暖かく保つことは住宅を建てる上での重要なポイントになります。リビング階段を作りたいけれど寒さが気になるという場合は、次の4つの方法で寒さ対策をしてみてはいかがでしょうか。
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カーテンやロールスクリーンを取り付ける
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サーキュレーターを設置する
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シーリングファンを取り付ける
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床暖房を導入する
それぞれの対策について詳しく見ていきましょう。
カーテンやロールスクリーンを取り付ける
階段を上がったところにカーテンやロールスクリーンを取り付けると、2階と1階の空間を分けることができます。1階の熱が2階に上がってしまうことも減り、熱効率を高めることができるでしょう。
暖房を入れていないときはカーテンやロールスクリーンを開ければ、広々としたリビング階段ならではの開放感を楽しめます。壁の色と同色のカーテン、ロールスクリーンを選べば、圧迫感もなくおしゃれに仕上がるでしょう。
サーキュレーターを設置する
リビングにサーキュレーターを設置し、リビング階段に向けて稼働すれば、暖かい空気がすべて2階に上がらず循環するため、熱効率が良くなります。音の静かなサーキュレーターを選べば、リビングがさらに快適な空間になるでしょう。
なお、リビング階段がリビングの端にある場合は、サーキュレーターを階段のほうに向けてしまうと、リビング内の空気がうまく循環しないことがあります。サーキュレーターを向ける方向を変えてみる、サーキュレーターを2台使用するなどの工夫をして、リビングが暖かくなる方法を考えていきましょう。
シーリングファンを取り付ける
天井にシーリングファンを取り付けることでも、リビング内の空気が循環し、暖かい空気がすべて2階に上がってしまうことを防げることがあります。ただし、シーリングファンを取り付けるときは、ある程度リビングの天井が高くないと圧迫感を生む可能性があるので注意しましょう。
また、リビングが広い場合には、シーリングファン1台だけでは十分に空間すべての空気を循環させられない可能性があります。工務店や住宅メーカーの担当者と話し合い、適切な位置に適切な台数のシーリングファンを取り付けましょう。
床暖房を導入する
床暖房を導入することで、床からリビング全体を温めることもできます。暖かい空気が2階に上がっても床は暖かいので、常に心地よい温度を保てるようになるでしょう。
ただし、リビングの一部だけに床暖房を導入すると、室内に寒暖差が生まれ、部屋全体が温まりにくくなってしまいます。予算にもよりますが、できれば床の70%以上に床暖房を導入するようにしましょう。
リビング階段でおしゃれな住宅を完成させよう
リビングに階段を設置することで、部屋に奥行きと立体感が生まれ、開放感のあるおしゃれな空間に仕上がります。また、家族のコミュニケーションが増えるなどの効果も期待できるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
季節を問わず快適に過ごすためにも、リビングに階段を設置するときには寒さ対策が欠かせません。床暖房やサーキュレーター、シーリングファンなども検討し、快適に冬を過ごせるようにしておきましょう。