家づくりコラム
2022年06月25日
後悔しない3階建てのポイント5つ!ライフスタイルの変化を意識しよう
3階建てを建てて後悔することがないためにも、ライフスタイルの変化を計算に入れて間取りを決めることが必要です。後悔しない3階建て住宅を建てるポイントや、3階建てならではの魅力を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
3階建て住宅のよくある後悔ポイント
注文住宅は、建ぺい率や容積率などの規制に合致すれば階数を選択できることも魅力です。中には、モダンな印象に仕上がる3階建て住宅を選ぶ方もいます。しかし、3階建て住宅に憧れて建てたものの、見積もってもらった後で、あるいは暮らし始めてから後悔するケースも少なくありません。よくある後悔ポイントとしては、次の3つが挙げられます。
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建築費用が割高
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階段の上り下りが大変
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冷暖房費が高額
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
建築費用が割高
3階建て住宅は、平屋や2階建て住宅よりも建築費用が高額になる傾向にあります。その理由としては、住宅の強度を高める必要があることが挙げられるでしょう。3階建て住宅は平屋や2階建て住宅よりも重量が大きくなるため、建物も相応な強度を有していることが求められます。
また、限界耐力計算や保有水平耐力計算などの構造計算が必要なことも、3階建て住宅の費用が割高になる理由の一つです。木造2階建て住宅では構造計算は免除されますが、木造3階建て住宅や鉄筋コンクリート造の2階建て住宅では構造計算は義務付けられているため、計算費用が別途発生します。
階段の上り下りが大変
すべての空間が同一階にある平屋に比べると、2階建て住宅では階段の上り下りがあるため、移動の際に負担を感じることがあります。3階建て住宅になれば、さらに上り下りの機会が増えるため、負担を感じる機会はさらに増えるでしょう。
例えば、個室が3階、リビングダイニングが2階、洗面所が1階であれば、朝出かける準備をするだけでも各階を往復する必要が生じ、慌ただしい朝がより一層慌ただしくなることもあります。ようやく準備をして玄関まで行ったのに、自室に忘れ物をしたことに気づき、再度3階まで往復するといったことにもなりかねません。
冷暖房費が高額
家族が過ごす空間がばらばらのときは、それぞれの場所で冷暖房を使うため、光熱費が高額になります。また、暖かい空気は高いところに集まるため、夏場は3階、2階の冷房代がかさむかもしれません。反対に冬場は1階の暖房代が高くなる可能性があります。断熱性能の高い床材や壁材、天井などを導入するなどの工夫が必要といえるでしょう。
後悔しない3階建てに仕上げる5つのポイント
3階建てのデメリットを少しでも減らすためにできることとして、次の5点が挙げられます。
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間取りは生活動線を考慮する
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リビングは2階以上に配置する
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断熱性・気密性の高い素材を選ぶ
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維持の手間がかからない屋根材・外壁を選ぶ
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ホームエレベーターのスペースを設ける
それぞれのポイントでどのように暮らしやすさが向上するのか、詳しく解説します。
1.間取りは生活動線を考慮する
3階建ては平屋や2階建て住宅と比べると、どうしても階段の上り下りが増えてしまいます。少しでも階段の上り下りや部屋から部屋への移動を減らすためにも、生活動線を考慮した間取りにしましょう。
例えば、3階に個室だけでなく洗面所やトイレも配置すれば、朝の準備に階段を上り下りする必要がなくなります。また、浴室と洗濯機置き場、ベランダを近くに配置することで、洗濯するときに家の中を行ったり来たりする時間を減らせるかもしれません。
2.リビングは2階以上に配置する
家族が集まるリビングは、採光が十分にできる明るい空間が望ましいといえます。狭小地に住宅を建てる場合は、庭のスペースが狭くなり、隣家との距離が短くなることが多いので、リビングは2階以上に配置するようにしましょう。リビングを2階、個室を3階にすると、個室に行く途中にリビングに寄りやすくなり、家族で過ごす時間が増えるかもしれません。
3.断熱性・気密性の高い素材を選ぶ
壁や屋根、床などに断熱性・気密性の高い素材を選ぶと、熱効率が良くなり、冷暖房費を抑えることが可能です。屋内の温度差が減るため、暖かいところから寒い場所にいきなり移動することで引き起こされるヒートショックを防げるというメリットもあります。また、家の中の快適性が向上し、過ごしやすくなることもメリットです。
4.維持の手間がかからない屋根材・外壁を選ぶ
屋根や外壁の高い部分を修繕するときは、足場を組むため、低い部分の修繕よりも費用がかさみます。3階建てであれば足場を組む費用もさらに高額になり、修繕費用がより一層高額になるかもしれません。屋根材や外壁は、長持ちする素材を選ぶだけでなく、雨で自然に汚れが落ちる加工が施してあるものを選ぶことも検討してみましょう。
5.ホームエレベーターのスペースを設ける
ひざなどに痛みを抱えている家族がいるときは、ホームエレベーターを設置することで、より生活しやすい3階建て住宅に仕上げることができます。また、特に問題なく階段の上り下りができる場合でも、年齢を重ねることで負担に感じるようになるかもしれません。ホームエレベーターのスペースを設けることで、将来的につけられるようにしておきましょう。
3階建ての魅力を再確認しておこう
3階建てには、光熱費がかさむ、階段の上り下りが増えるなどのデメリットがありますが、資材選びや間取りなどを工夫することで快適に生活することが可能です。実際のところ、3階建てにはメリットも多くあります。3階建ての主な魅力としては、次の2つが挙げられるでしょう。
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生活スペースや収納スペースを確保しやすい
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狭小地でも採光を確保しやすい
それぞれの魅力について、詳しく解説します。
生活スペースや収納スペースを確保しやすい
3階建てにすることで、床面積を増やすことができます。生活スペースを確保することができ、より暮らしやすい住宅に仕上げることができるでしょう。例えば、2階建て住宅では子ども一人ひとりに個室を用意できない場合でも、3階建て住宅にすることで床面積が増えれば、一人ずつ個室を持たせることが可能です。
また、収納スペースを確保しやすいのも、3階建てのメリットといえます。床面積が増える分、クローゼットや納戸、パントリーなどのスペースも十分に確保できるでしょう。階段下のスペースも収納に活かすと、より空間を無駄なく活用できます。
狭小地でも採光を確保しやすい
敷地が狭いときは、隣家との距離を十分に確保できないため、採光も十分に確保できないことがあります。とはいえ隣家との距離を広くすると、生活スペースが狭くなってしまうでしょう。
狭小地に住宅を建てるときは、3階建てがおすすめです。隣家との距離が近いケースでも、2階以上の部屋は採光を確保しやすくなります。また、天窓なども付ければ、さらに屋内を明るくすることができるでしょう。
満足度の高い3階建て住宅はぜひご相談ください
限られた敷地を有効活用する3階建ては、資材や間取りを工夫することで暮らしやすさも実現できます。3階建て住宅や狭小地での建築をご検討の方は、ぜひインゾーネにご相談ください。限られたスペースでの3階建ての建築を豊富に手掛けてきた実績と経験をベースとして、お客様の希望を叶える住宅をご提案いたします。お気軽にお問い合わせください。