家づくりコラム
2022年10月15日
2階にお風呂はあり?メリット・デメリットやおすすめの間取りを徹底解説
2階にお風呂を作ることで、1階のスペースを広々と使うことができます。例えばビルトインガレージのある住宅や敷地が狭い場合などは、2階にお風呂を検討できるでしょう。2階にお風呂を作るメリットやデメリット、おすすめの間取り、費用について解説します。
目次
2階にお風呂を設置するメリット
1階のスペースを広々と使える
窓を開けやすくなる
洗濯の動線がスムーズになる
寝室の近くに配置できる
2階にお風呂を設置するデメリット
2階の部屋が狭くなる
パイプスペースが余分に必要となる費用がかさむ
水漏れの心配がある
水圧が弱くなる
1階への騒音が気になる
老後の使い勝手が悪い
2階にお風呂を作る際におすすめの間取り
洗濯が2階で完結する間取り
朝の準備がラクになる間取り
2階にお風呂を設置する際にかかる費用
2階にお風呂を設置する際にはメリット・デメリットを把握しておこう
2階にお風呂を設置するメリット
お風呂などの家族で共用するスペースは、1階にまとめて作ることが一般的です。しかし、2階にお風呂を作ることで、より生活が便利になることもあります。2階にお風呂を作るメリットをいくつか紹介します。
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1階のスペースを広々と使える
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窓を開けやすくなる
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洗濯の動線がスムーズになる
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寝室の近くに配置できる
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
1階のスペースを広々と使える
ユニットバスであれば、1~1.25坪の広さが必要です。脱衣場や洗面所を隣接すると、全体で2~2.5坪ほどの場所が必要になります。
つまり、2階にお風呂を作ることで、1階のスペースを1~2.5坪広く使えることになります。玄関やリビングを広げたり、パントリーを作ったりと、1階の間取りの幅も広がるでしょう。
窓を開けやすくなる
浴室に窓を取り付けると換気しやすくなり、カビ対策にもなります。また、長時間入浴する場合も、窓があることで息苦しさを感じにくくなるでしょう。
しかし、1階に浴室がある場合は、隣家や道路などが気になって窓を開けながら入浴できない可能性があります。窓を開けたままの入浴をしたい方は、2階にお風呂を作ることも検討しましょう。
洗濯の動線がスムーズになる
2階に洗濯物を干すバルコニーがある場合、洗濯機が1階にあると洗濯の度に階段を行き来する必要があります。時間がかかるだけでなく、重い洗濯物を持って階段を行き来するのは身体的にも負担です。
しかし、洗濯機が2階にあれば、洗濯時の動線がスムーズになります。2階に浴室と洗面所、洗濯機を設置すれば、バルコニーへの移動も簡単になり、洗濯も楽になるでしょう。
寝室の近くに配置できる
2階に寝室がある間取りなら、浴室も2階にすることで、入浴から就寝までの動線がシンプルになります。また、3階に寝室がある3階建て住宅の場合も、お風呂場や洗面所を2階にすることでより暮らしやすくなるでしょう。
お風呂に入ってすぐに寝たいときも、寝室の近くに浴室があると便利です。家族の暮らしやすさ向上のためにも、寝室・個室とお風呂場の動線にこだわりましょう。
2階にお風呂を設置するデメリット
2階にお風呂場があると便利になることもありますが、いくつかデメリットもあります。特に注意したいデメリットとしては、次のものが挙げられます。
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2階の部屋が狭くなる
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パイプスペースが余分に必要となる費用がかさむ
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水漏れの心配がある
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水圧が弱くなる
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1階への騒音が気になる
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老後の使い勝手が悪い
それぞれにおいてどのような問題が生じるのか詳しく解説します。
2階の部屋が狭くなる
2階にお風呂場や洗面所を作ることで、2階のスペースが狭くなります。個室の数が十分に確保できなかったり、各個室が狭くなったりすることもあるでしょう。
また、2階に広めのバルコニーを設置する場合には、さらに使用できる床面積が少なくなることもあります。お風呂だけでなく洗濯場として2階を利用する場合も、無理なく十分なスペースを確保できるのか吟味しておきましょう。
パイプスペースが余分に必要となる費用がかさむ
2階に浴室を作る場合は、太いパイプスペースが必要になります。パイプを通すために間取りが制限されるだけでなく、1階にお風呂場を作るよりも施工費用が高額になることもあります。
水漏れの心配がある
万が一、水漏れが生じると、浴室周りだけでなく1階も水浸しになる可能性があります。浴室下の天井にシミができたり、木造住宅であれば天井や壁、床などが腐敗したりする可能性もあるでしょう。
また、排水口が詰まって水が浴室外に漏れるケースもあります。技術力の高い業者に工事を依頼するのはもちろんのこと、定期的に漏水点検を実施して万が一に備えておくようにしましょう。
水圧が弱くなる
1階にお風呂場を作る場合と比べると、水圧が弱くなる恐れがあります。シャワーの水圧が低いとシャンプーや石鹸を落とすのに時間がかかり、入浴の度にストレスを感じるかもしれません。
1階に給湯器を設置する場合は、高圧給湯器を選ぶことで水圧を確保できることがあります。業者と相談し、ストレスなくシャワーを利用できるようにしておきましょう。
1階への騒音が気になる
浴室の音が1階に響く可能性があります。浴室の下に寝室を配置すると、眠りが阻害される可能性もあります。間取りを工夫し、どの部屋でも快適に過ごせるようにしましょう。
老後の使い勝手が悪い
足腰が弱くなると、階段を行き来するのに苦痛を感じることがあります。2階に浴室や洗面所を作ると、老後の使い勝手が悪くなるかもしれません。今の使いやすさだけでなく、将来の使いやすさも視野に入れ、間取りを決めましょう。
2階にお風呂を作る際におすすめの間取り
2階にお風呂場を作るなら、次の間取りがおすすめです。
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洗濯が2階で完結する間取り
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朝の準備がラクになる間取り
それぞれの間取りのポイントを紹介します。
洗濯が2階で完結する間取り
2階に浴室と洗面所、洗濯機を配置し、隣接する場所にバルコニーを作れば、洗濯を2階で完結できます。2階に個室やクローゼットがある場合は、乾いた洗濯物を片付けるのも簡単です。
また、浴室乾燥機であれば、天候が優れない日も2階で洗濯を完結できます。家事の時間を短縮するためにも、洗濯機やバルコニー、クローゼットは近くに固めておくようにしましょう。
朝の準備がラクになる間取り
朝、シャワーを浴びてから会社や学校に行く方であれば、お風呂場と寝室が近いと朝の準備がラクになります。
シャワーを浴びない場合でも、朝は歯を磨いたり洗顔をしたりと洗面所を使う機会が多くあります。浴室と洗面所、寝室が近くにあることで、家の中で行ったり来たりしなくても朝の準備ができるようになるでしょう。
2階にお風呂を設置する際にかかる費用
2階に新たにお風呂場を作るためには、標準的なユニットバスで75~130万円ほどかかります。パイプの長さによってはさらに高額になることもあるので注意が必要です。
また、1階にあるお風呂場を解体するためには、追加費用がかかります。1階のお風呂場を残しておく場合は解体費用がかかりませんが、給湯器の容量が足りない可能性があるため、給湯器の買い替え費用も見積もっておきましょう。
新築時に2階のお風呂場を作る場合は、リフォームよりはやや費用を抑えられます。既設のお風呂場を解体する費用もかからないため、2階に浴室を作りたい方はできれば新築時に工事をするようにしましょう。
2階にお風呂を設置する際にはメリット・デメリットを把握しておこう
2階にお風呂場を作ると、洗濯や朝の準備がラクになる半面、費用や水圧、騒音などの問題が生じることもあります。2階に浴室を検討している方は、メリットとデメリット、また、1階の間取りや将来的な利便性も考えたうえで判断するようにしましょう。
暮らしやすい間取りについては、ぜひインゾーネにご相談ください。経験豊富なスタッフが、お客様のライフスタイルや好みに合わせた間取りをご提案いたします。