家づくりコラム
2022年11月05日
ファミリークローゼットの広さの目安は?広さを決める際のポイントを詳しく解説
ファミリークローゼットとは、家族みんなで使用するクローゼットです。アウトドア用品などの家族で使用するアイテムや、洋服やバッグなどの共用アイテムも収納できます。ファミリークローゼットのメリットやデメリット、広さの決め方についてまとめました。
目次
ファミリークローゼットとは
ファミリークローゼットのメリット
生活動線がシンプルになる
整理整頓がしやすい
大きな物も収納しやすい
ファミリークローゼットのデメリット
まとまったスペースが必要となる
プライバシーが確保できない
専有できない
ファミリークローゼットの広さの目安
ファミリークローゼットの広さを考える際のポイント
収納する物の量
使用用途
ファミリークローゼットとは
ファミリークローゼットとは、家族みんなで使うクローゼットのことです。家族の衣類などをまとめて収納するため、個室についた通常のクローゼットよりは広めのことが多いです。
収納しているものが見やすいウォークインタイプ、廊下から通り抜けられるタイプ、洗面所やパウダールームにつながったタイプなどがあります。いずれも収納するものと用途、生活動線を考えて作ることで、より便利なファミリークローゼットになります。
ファミリークローゼットのメリット
ファミリークローゼットがなくても問題はありません。各個室に十分な収納力を持つクローゼットがあり、なおかつ、生活消耗品やシーズンアイテムなどを収納するパントリーなどがあれば、収納に困ることはないでしょう。
しかし、ファミリークローゼットを作ると生活が便利になることもあります。例えば、次のポイントは、ファミリークローゼットならではのメリットです。
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生活動線がシンプルになる
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整理整頓がしやすい
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大きなものも収納しやすい
それぞれのメリットについて具体的に見ていきましょう。
生活動線がシンプルになる
家事の中でも洗濯は、手間のかかる作業です。洗いから乾燥までを洗濯乾燥機に任せたとしても、乾いた洗濯物を畳んでクローゼットに片付けるという作業が残っています。
家族の衣類をそれぞれの個室内のクローゼットに片付ける場合、洗濯の手間はさらに増えます。しかし、ファミリークローゼットですべての衣類をまとめて収納すれば、片付けの手間は大幅に減るでしょう。
また、洗濯する人だけでなく、家族みんなの生活動線もシンプルになります。ファミリークローゼットが浴室のそばにあれば、入浴の際に着替えを個室から持っていく必要がありません。いつでもすぐに入浴でき、清潔な衣類に着替えることができます。
整理整頓がしやすい
外出のための身の回り品がファミリークローゼットにまとまっていれば、自室やリビングに個人の物が散乱しにくくなります。子どもの物も1つにまとまるので、整理整頓がしやすくなり、屋内を常にきれいに保てるでしょう。
また、子どもも自分の物は自分で整理することが基本ですが、幼い場合は親のサポートも必要です。ファミリークローゼットにまとまっていれば、子どもの部屋まで行かなくても物を整理でき、常に整頓された状態に維持できます。
大きな物も収納しやすい
ファミリークローゼットは収納量が大きいため、大きな物も片付けやすくなります。棚のない部分を作れば、高さのあるクリスマスツリーや釣り竿などもスムーズに片付けることが可能です。
また、かさばりがちな掃除機やモップなどの清掃用品もまとめて収納できます。納戸のような使い方ができる収納スペースを考えているのなら、ファミリークローゼットも検討してみましょう。
ファミリークローゼットのデメリット
メリットの多いファミリークローゼットですが、デメリットもあります。主なデメリットとしては次の点が挙げられます。
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まとまったスペースが必要となる
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プライバシーが確保できない
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専有できない
それぞれの点について具体的に見ていきましょう。
まとまったスペースが必要となる
ファミリークローゼットには家族みんなで使うものだけでなく、家族個々が使用する物も収納します。少なくとも小さめの納戸程度の広さは必要なので、住宅の床面積が広くないときはファミリークローゼットを作ることは難しいでしょう。
無理にファミリークローゼットを作ると家族で過ごすリビングが狭くなったり、十分な広さの玄関やキッチンを確保できず、生活しにくくなったりすることがあります。
プライバシーが確保できない
ファミリークローゼットが客間やリビングに近い場合などは、来客時に少し使いづらいと感じることがあるかもしれません。玄関に近いときも、来客時に使いづらくなることがあります。
また、家族であってもプライバシーは必要です。個人の所有物をファミリークローゼットに入れることで、プライバシーを確保できないように感じる可能性があります。
専有できない
ファミリークローゼットは共有スペースとなるため、家族みんなで公平に使わなければいけません。特定の家族の収納物が多いと、他の家族は必要なものを収納できない可能性があります。
一人で専有できる収納スペースが欲しいときは、個室にも小さなクローゼットや棚などを用意しておきましょう。ただし、後付けするときは工事費用がかかるので、タンスや収納ボックスなどの家具を活用します。
ファミリークローゼットの広さの目安
家族みんなで使用する物に加え、個人の衣類などもまとめてファミリークローゼットに収納する場合は、4人家族で3畳程度のスペースが必要といわれています。物が多い家族であれば、1人1畳程度を見込んで4畳は確保しておきましょう。
個人の衣類は置かず、タオルや寝具などを中心に収納する場合は、4人家族であっても2畳程度で十分です。しかし、置く物は少なくても着替えスペースなども確保したいときは、3~4畳程度あると空間に余裕が生まれます。
ファミリークローゼットの広さを考える際のポイント
ファミリークローゼットの広さには、特に決まりはありません。しかし、間取りを決めるときに余った空間をファミリークローゼットとしてしまうと、広すぎて空間を無駄にしたり、狭すぎて不便だったりする可能性があります。
空間を有効活用するためにも、間取りを決める前にファミリークローゼットの広さを決めておきましょう。次のポイントに注目すると、広さを決めやすくなります。
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収納する物の量
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使用用途
それぞれのポイントについて解説します。
収納する物の量
ファミリークローゼットに収納する物の量を、大まかで良いので調べてみましょう。家族みんなで使用する物だけでどの程度の量になるのか、家族個々の衣類なども入れる場合はどの程度になるのか調べておきます。
十分な収納量のスペースを確保できないときは、物の使用頻度に分けて考えてみましょう。年に一度しか使わないイベントグッズなどは、ファミリークローゼットではなく倉庫や屋根裏収納などに片付けるほうが良いかもしれません。
使用用途
ファミリークローゼットをどのように使いたいのか、明確に決めましょう。単に物を収納するスペースとして使いたいのか、それとも着替えや洗濯物を畳む場所としても使いたいのか考えます。
収納以外の用途にもファミリークローゼットを使うときは、少し広めのスペースが必要です。また、使いやすい場所かどうかも考えておきましょう。例えば着替えなら洗面所の近く、洗濯物を畳む場所なら洗濯機の近くに配置すると便利です。
家族にあったファミリークローゼットを設置しよう
家族の人数やライフスタイルに合わせてファミリークローゼットを作りましょう。生活しやすくなるだけでなく、屋内を整理整頓された状態に保ちやすくなります。
ファミリークローゼットも含めた間取りについては、ぜひお気軽にインゾーネにご相談ください。経験豊富なスタッフが、家族に合う間取りをプランニングいたします。