家づくりコラム
2022年12月31日
家が建つまでの流れとは?新築工事に必要な時間の目安と過程を解説
家が建つまでの流れをまとめました。戸建て住宅の完成までに必要な4つの工事とおおよその期間についても紹介します。また、工事期間を短縮するためのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
家が建つまでの流れ
事前準備
土地の契約
住宅プランの決定
住宅ローンの申込
工事
家を建てるために必要となる工事の過程
1.着工
2.基礎工事
3.建方工事
4.仕上げ工事(外装・内装)
家が建つまでに必要な時間の目安
家が建つまでの期間を短くするためのポイント
工事の時期を考慮する
入居したい日から逆算して計画する
家が建つまでの流れ
人生において家を建てる機会は、そう多くはありません。家族が楽しく暮らせる満足度の高い家を完成するためにも、1つひとつの工程を丁寧に踏んでいきたいものです。注文住宅を建てるおおまかな流れは、次のようになります。
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事前準備
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土地の契約
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住宅プランの決定
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住宅ローンの申込
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工事
それぞれの工程について見ていきましょう。
事前準備
不動産会社や工務店、住宅メーカーなどの専門家に相談する前に、まずはどのような家を建てたいのか家族でしっかりと話し合っておきましょう。間取りや予算、エリアについておおまかでも良いので目安を決めておくことが大切です。
また、家の間取りや設備、仕様については、優先順位を決めておきましょう。家族で話し合って決めた間取りや設備であっても、予算の関係上、実現できないこともあります。優先順位を前もって決めておくと、工務店やハウスメーカーと話し合って予算オーバーしそうなときもスムーズに対応できるでしょう。
土地の契約
家を建てる土地が決まっていないときは、まずは土地の契約を行います。家族が生活しやすく、なおかつ予算内に収まるような土地を見つけましょう。
工務店やハウスメーカーの中には、土地探しから契約までをサポートするところもあります。希望する暮らし方や間取りに合った土地を探してもらえるので、よりスムーズな家づくりが実現できるでしょう。
住宅プランの決定
土地が決まった後で、具体的な住宅プランを決めていきます。工務店やハウスメーカー、建築事務所などの建築会社の中からいくつかピックアップし、家族が希望するテイストに合っているか調べたうえで、見積もりと具体的な間取りプランを作成してもらいましょう。
その際、家族で話し合って決めた間取りや設備などの希望と予算を伝えますが、どうしても予算内に収めることが難しいときは、優先順位に沿って設備を削ったり、グレードを下げたりします。
住宅ローンの申込
依頼する建築会社を決め、住宅プランと費用を確定した後に「建築請負契約」を締結します。設計図と見積書を細部まで確認し、認識のずれなどがないことも確認しておきましょう。なお、建築請負契約締結後は、解約する際には違約金などが発生することがあります。
住宅ローンを利用するときは、金融機関に申込みます。建築会社が申込みを代行してくれることもあるので、担当者に尋ねてみましょう。
なお、住宅ローンの審査には事前審査と本審査があります。事前審査は土地購入前でも受けることができるので、早めに受けて、住宅プラン決定後すぐに本審査に進めるようにしておくこともおすすめです。
工事
住宅ローンに通過し、建築に必要な各種申請を終えたら、いよいよ工事が始まります。工事が始まった後の変更は、原則として不可能です。場合によっては再工事となり、費用がかさむこともあるので注意しておきましょう。
家を建てるために必要となる工事の過程
家が完成するまでには多くの工事が必要です。各工事の内容を時系列に紹介します。
1.着工
着工後、まずは地盤調査を行います。地盤の強度が十分でないときは、地盤補強工事が必要です。地盤補強工事の金額が見積もりに含まれていない場合は、追加費用が発生するので注意しましょう。
地鎮祭を行うときは、地盤補強工事の前のタイミングが一般的です。こちらも見積もりに含まれていないときは追加費用がかかります。地盤補強工事の完了後、水道を敷地に引き込む工事に進みます。
2.基礎工事
水道工事が終わると基礎工事が始まります。基礎工事は鉄筋やコンクリートなどで住宅の土台を構築する工程です。
基礎工事を丁寧に行うことで、建物が長持ちするだけでなく、湿気に強く、シロアリの被害を受けにくい住宅に仕上がります。気温や天候によってはコンクリートが完全に固まるのに時間がかかり、基礎工事の日程が長引くこともあります。
3.建方工事
基礎工事完了後、足場を組んでいよいよ住宅本体の建方工事に進みます。柱や梁などの骨組みが完成した後に上棟式を実施することもあるので、建築会社に費用や日程について確認しておきましょう。上棟式の後、壁や床の取り付け、電気工事などを行います。
4.仕上げ工事(外装・内装)
フローリングやクロス、照明などの外装・内装の仕上げ工事を行います。庭や門、アプローチなどの外構工事も、このタイミングで実施することが一般的です。
建物完成後、建築会社による確認の後、施主も細部まで確認を行います。特に問題がない場合には、工事用のカギから施主専用のカギに取り替えられ、引き渡しとなります。
家が建つまでに必要な時間の目安
家に関する情報収集から建築会社の選定、住宅プランの決定、工事、引き渡しまでのすべての工程にはおおよそ8~15ヵ月かかります。思うような土地が見つからないときなどには、2年以上かかることも少なくありません。
なお、工事自体の期間は4~6ヵ月が目安となります。住宅が大きいときや、設備・仕様にこだわるときは工事期間がさらに長くなるので注意が必要です。
家が建つまでの期間を短くするためのポイント
家を建てるまでには長い時間がかかります。しかし、どの工程も重要なため、時間を短縮したいからといっておろそかにすることはできません。
工事を丁寧に行い、なおかつ完成までの時間を短縮するためにも次のポイントに留意しましょう。
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工事の時期を考慮する
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入居したい日から逆算して計画する
それぞれのポイントについて解説します。
工事の時期を考慮する
基礎工事はコンクリートが乾かないことには終わりません。そのため、雨の日が多い時期に基礎工事を始めると、当初の予定よりも完成までの期間が長引くことがあります。
また、木材で骨組みを作る工程も、雨天では思うように工事が進まないことが多いです。梅雨や台風などの時期に工事の序盤が重ならないようにスケジュールを調整しましょう。
入居したい日から逆算して計画する
入居したい日から逆算しておくと、スケジュールを決めやすくなります。子どもの進学に合わせたいのであれば、引っ越しなども考慮して2~3月に完成するようにスケジュールを組むことができるでしょう。
また、新型コロナウイルス感染症の流行を受けて、世界的にステイホームの流れが見られるようになりました。住宅のニーズも高まり、木材の需要が顕著に伸びています。そのため、住宅を建てようにも木材が手に入らない、納期が遅れているといった状態が見られるようになりました。
このような流れをウッドショックや木材クライシスと呼びますが、日本も決して例外ではありません。建材などの資材入手に今まで以上に時間がかかることもあるので、入居したい時期を決めている場合は、できるだけ早く土地探しや見積もり依頼などに取り掛かるようにしましょう。
家が建つまでの流れを理解して計画を立てよう!
家が建つまでの流れを理解しておくと、計画的に新築工事を進めていけます。普段から土地や建築会社、設備、仕様などに関する情報を集めておくと、よりスムーズに家を建てていけるでしょう。
理想の家づくりは、ぜひインゾーネにご相談ください。土地探しから間取り、設備に至るまでトータルサポートをご提供しております。お気軽にお問い合わせください。