家づくりコラム
2023年01月28日
日当たりの良い家とは?方角と日当たりの関係と間取りのアイデアを紹介
日当たりの良い家とは、冬の光熱費を抑えられる、生活リズムを整えやすいなどのメリットを期待できる家です。該当する家を探す際には、方角を考慮して選ぶとよいでしょう。
本記事では、日当たりの良い家のメリットや、方角との関係性について詳しく解説します。
目次
日当たりの良い家の4つのメリット
1.湿気がこもりにくい
2.冬の光熱費を抑えられる
3.洗濯物が乾きやすい
4.生活リズムを整えやすい
方角と日当たりの関係性
東向き
西向き
南向き
北向き
家の日当たりを良くする間取りのアイデア
窓を増設する
上層階にリビングを設置する
吹き抜けを作る
間仕切りを減らして空間をつなげる
家の日当たりを良くするなら間取りを工夫しよう!
日当たりの良い家の4つのメリット
戸建て住宅を購入する上で、「日当たりの良さ」は「立地場所」「価格」「広さ」などと並び大切な条件のひとつです。日当たりの良い家を選ぶことで、以下のメリットを期待できます。
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湿気がこもりにくい
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冬の光熱費を抑えられる
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洗濯物が乾きやすい
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生活リズムを整えやすい
ここから4つのメリットをそれぞれ確認していきましょう。
1.湿気がこもりにくい
一般的に、日当たりの良い家は日照時間が長く、湿気がこもりにくいとされている点がメリットです。結果として、建材や設備の劣化抑制につながります。
日当たりが良く、湿気がこもらなければ、カビの発生防止になる点もメリットです。カビが発生して飛散する機会が減るため、ぜんそくや肺炎などの健康被害を未然に防げます。
2.冬の光熱費を抑えられる
冬の光熱費を抑えられる点も、日当たりの良い家のメリットです。日当たりの良い部屋は、冬場でも太陽の日差しが降り注ぐことによって暖かくなるため、日当たりの悪い部屋と比べて暖房にかかるお金を節約できます。
二人以上世帯における水道光熱費の全国月平均(2021年)が21,530円であるのに対し、札幌市は26,676円と5千円以上も高いです。光熱費を抑えられれば、家計に助かるでしょう。
参考:総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯(全国)」
参考:総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯(札幌市)」
3.洗濯物が乾きやすい
日当たりの良い家は、洗濯物が乾きやすい点もメリットです。日照時間が長いため、晴れている日にベランダや庭に干せば、いつでも洗濯物を乾かせます。花粉症の季節のように、外に干しにくい時期でも、日当たりの良い家であれば室内で洗濯物を干せるでしょう。
一方、日当たりが悪く湿気もこもる家の場合、ベランダに干す際も室内に干す際も、なかなか洗濯物が乾きません。次の日に着る予定がある服を急いで乾かすために乾燥機やコインランドリーを使用しようとすると、家計に影響が出ます。
4.生活リズムを整えやすい
生活リズムを整えやすい点も、日当たりの良い家のメリットです。毎日24時間のリズムを保つためには、毎朝太陽の光を浴びて体内時計をリセットすることが必要といわれています。毎日、朝や昼間に強い光を浴びれば、前向きにメリハリのある生活を送れるようになるでしょう。
一方、日当たりの悪い家に住むと、「夜眠くならない」「朝なかなか起きられない」といった状態になりかねません。
方角と日当たりの関係性
日当たりは、方角との関係性が深いです。太陽が東から昇り西に沈む点や、北半球にある日本では太陽が南側の空を通る点が、日当たりに影響しています。
家の方角に関する表現のひとつが、「◯向き」です。たとえば「南向き」は、メインとなる部屋が南側にある家を指します。
「南向き」が最も日当たりが良く、「東向き」「西向き」「北向き」と続くことが一般的です。各方角向きの家の特徴や、それぞれのメリットとデメリットを確認していきましょう。
東向き
一般的に、「東向き」の家は午前中に太陽の光が室内に入り、午後から日陰になる点が特徴です。日照時間は、「南向き」より短く「北向き」より長い傾向にあります。
「東向き」の家のメリットは、朝の太陽の光を浴びて爽やかな気持ちで出勤や通学の準備を進められる点です。また、洗濯物を朝に干せます。
一方、午後の日当たりが悪いため、夕方から夜にかけて冷えやすい点が「東向き」のデメリットです。朝日の眩しさで、起床時間より早くに目覚めてしまうことを懸念する人もいます。
西向き
「西向き」の家の特徴は、午前中は太陽の光が入らず、夕方に西日が差し込む点です。一般的に、日照時間は「東向き」とほとんど変わりません。
「西向き」の家のメリットは、夕方の日差しが強いため、帰宅した時点ですでに自宅が暖かい点です。また、夕日を自宅から眺められます。
一方、午前中に日が入らないため、冬の朝方は寒い点が「西向き」のデメリットです。夏は夕方に暑くなるため、冷房代がかかります。
南向き
「南向き」の家の特徴は、一年中太陽の光が室内に入り、日照時間が長い点です。ただし、高層建築物が近くにある場合や、谷底のように低い土地に建てられている場合など、「南向き」でも日差しが良くない家もあります。
「南向き」の家のメリットは、一日中暖かく、結露やカビも発生しにくい点です。朝から夕方まで光を採り入れられるため、洗濯物を乾かすのにも適しています。
一方、日当たりが良すぎるため、夏の室温が上がり過ぎる点が「南向き」のデメリットです。書籍や家具、床などが日焼けしてしまうこともあります。
北向き
「北向き」の家の特徴は、一日を通して日当たりがあまり良くない点です。ただし、「北向き」の家にもいくつかメリットがあります。
まず、朝から夕方まで太陽の光が入らないため、夏場に涼しい環境をつくれる点がメリットです。他の方角と比べ、書籍や家具の日焼けを心配する必要もありません。
「北向き」の家のデメリットは、冬場に一日中寒く、暖房代が高くなる点です。昼間から暗いことも多く、自ずと電気代も上がります。
家の日当たりを良くする間取りのアイデア
方角などの影響で日当たりが悪い家でも、間取りを工夫することで改善できます。主なアイデアは以下のとおりです。
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窓を増設する
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上層階にリビングを設置する
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吹き抜けを作る
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間仕切りを減らして空間をつなげる
各アイデアを詳しく解説します。
窓を増設する
窓を増設すると、日当たりが良くなります。
そこで、小さな窓をいくつも設置する方法を検討するとよいでしょう。大きな窓をひとつ設置する場合と比べ、スタイリッシュな雰囲気を演出できる点や、光の入る量を調整しやすい点などがメリットです。
「北向き」の家であれば、天窓を設置する方法もあります。ただし、他の方角に天窓を設置した場合、暑くなりすぎる可能性があるため注意が必要です。
上層階にリビングを設置する
札幌市でマイホームを建てる際、建物が密集しやすい中央区や地下鉄駅周辺などでは、1階部分の日当たりに恵まれないことを想定し、2階や3階にリビングを設ける間取りにする方法もあります。
上の階ほど太陽の光を室内に入れやすいため、快適に過ごせるようになります。リビングで過ごす間、外からの視線が気になりにくくなる点もメリットです。
吹き抜けを作る
スペースにゆとりがある場合、一部を吹き抜けにして、1階部分の日当たりを確保する方法もあります。吹き抜けとは、上階と下階の間に床を設けずに、連続した空間を作りあげることです。
吹き抜けを作ることにより、日当たりの改善だけでなく、開放感の演出できます。また、風通しが良くなるため、より快適に過ごせるでしょう。
間仕切りを減らして空間をつなげる
間仕切りを減らし、空間をつなげて家の日当たりを良くすることもできます。間仕切りとは、家の空間を区切るものです。間仕切りがあることにより、窓から採り入れた太陽の光が奥の部屋まで届かなくなってしまいます。
各部屋を区切らずに開放的な空間をつくり、各方向に窓を設置すれば、部屋全体を均一的に明るい雰囲気にできるでしょう。
家の日当たりを良くするなら間取りを工夫しよう!
日当たりの良い家には、さまざまなメリットがあります。また、日当たりの良さは、家の向き(方角)との関係性が深いです。
購入を検討している物件の日当たりが良くない場合は、間取りの工夫を検討しましょう。上層階にリビングを設置する、吹き抜けを作るなどの方法で日当たりを改善できます。
快適に生活できる家を探している方は、ぜひインゾーネにご相談ください。土地探しから間取り、設備に至るまでトータルサポートをご提供しております。