家づくりコラム
2023年05月27日
二世帯住宅で母一人と住む場合の間取りは?3つのタイプを紹介
夫婦どちらかの母一人と同居する形で、二世帯住宅を検討している方も多いのではないでしょうか。二世帯住宅には、世帯ごとに居住スペースを分けない完全同居と、一部を共有する部分共有、すべてのスペースを分ける完全分離の3つの種類があります。種類ごとにおすすめな人とメリット、デメリットを紹介します。
目次
二世帯住宅の種類
完全同居
部分共有
完全分離
完全同居で住む場合
完全同居がおすすめな人
完全同居のメリット・デメリット
完全同居の間取りの決め方
部分共有で住む場合
部分共有がおすすめな人
部分共有のメリット・デメリット
部分共有の間取りの決め方
完全分離で住む場合
完全分離がおすすめな人
完全分離のメリット・デメリット
インゾーネならライフスタイルに合わせた二世帯住宅をご提案
二世帯住宅の種類
二世帯住宅には、完全同居と部分共有、完全分離の3つの種類があります。それぞれの特徴は以下をご覧ください。
完全同居
完全同居とは、すべてのスペースを共有することです。リビングやダイニング、キッチン、浴室などをすべて共有するため、食事も含めて生活のすべてが同じになります。
なお、完全同居では、母一人が専有するスペースは自分自身の居室のみです。
部分共有
部分共有とは、居住スペース内の一部のみ共有することです。たとえば、リビングだけを共有するケース、浴室・洗面所・トイレなどの水回りだけを共有するケースなどがあります。
どの部分を共有するかは、各家庭で話し合うことが必要です。キッチンやダイニングを共有しない場合は、食事を別々にとることになります。
完全分離
完全分離とは、リビングやダイニング、キッチン、浴室、玄関などのすべてが分かれていることです。共有するスペースはありませんが、同じ建物のなかで暮らすことにより、離れて暮らすよりは接点が生まれ、協力しあえます。玄関を出なくてもお互いの世帯を行き来できるよう、建物内にドアを設置するケースも少なくありません。
完全分離には、縦と横の2つのタイプがあります。縦型とは住宅を縦半分に区切ることで、二階建て・三階建てならそれぞれの世帯に階段があります。一方、横型とは階ごとに世帯を区切るタイプです。母一人の世帯を一階、子世帯を二階のように分離します。
完全同居で住む場合
夫婦どちらかの母一人と暮らす方法として、完全同居を検討できます。完全同居がおすすめな人とはどのような人か、また、メリットやデメリット、間取りのポイントを見ていきましょう。
完全同居がおすすめな人
完全同居の場合、世帯ごとに生活を分けないため、食事や洗濯などの家事もまとめておこなえます。そのため、母親が高齢でサポートが必要なときなどに、適していると考えられます。
また、夫婦が共働きの場合も、完全同居を検討できるでしょう。子どもにカギを持たせる必要がなくなるだけでなく、母親におやつや夕食の世話も依頼できます。
完全同居のメリット・デメリット
完全同居のメリットとデメリットについては、以下をご覧ください。ただし、家庭ごとに何を重視するかによっても、メリットとデメリットは変わります。
完全同居の間取りの決め方
完全同居では、基本的にはすべてのスペースを共有します。しかし、プライベートな場所がないとお互い疲れてしまうため、寝室を離すなどの工夫が必要です。
たとえば一階にLDKと浴室、洗面所、母親の部屋を配置し、二階に主寝室と子どもの個室を配置してはいかがでしょうか。トイレを各階に設置すれば、母親は一階のみで生活できるため、子世帯のプライバシーを守れます。また、階段での事故も回避でき、安全な暮らしも実現しやすくなります。
部分共有で住む場合
リビングだけ、水回りだけのように、部分的に共有する種類の二世帯住宅もあります。部分共有がおすすめな人の特徴や、メリット・デメリットについて説明します。
部分共有がおすすめな人
母親とある程度の距離感を保ちたい人には、部分共有がおすすめです。たとえばリビングを共有するなら、共働きで小さな子どもがいる場合も、日中は子どもは母親(子どもの祖母)とリビングで過ごし、親が帰宅した後は親と過ごせます。
生活リズムが異なる場合も、キッチンや浴室などの水回りを分離した部分共有なら気になりにくいでしょう。
部分共有のメリット・デメリット
部分共有のメリットとデメリットは以下をご覧ください。
部分共有の間取りの決め方
どの部分を共有スペースにするかによって、間取りは大きく変わります。たとえばLDKを共有する場合なら、一階にLDKと母親用の浴室・洗面所・トイレ、寝室を配置しましょう。二階は子世帯の浴室・洗面所・トイレ、主寝室と子どもの個室を配置すれば、母親は一階だけで生活できます。
なお、間取りを決めるときは、費用についても検討しましょう。とりわけキッチンや洗面所、浴室の設備・工事は高額になるため、世帯ごとに設置すると費用がかさみます。また、スペースも必要になるため、床面積によってはすべてを別々にすることは困難かもしれません。
完全分離で住む場合
完全分離では、すべての居住スペースが別々になるため、玄関や水回り、LDKのすべてが2つずつあります。完全分離がおすすめな人の特徴や、メリット・デメリット、間取りの決め方について見ていきましょう。
完全分離がおすすめな人
生活スタイルがまったく異なる場合は、完全分離がおすすめです。たとえば子世帯の生活時間帯が夜型、母親世帯は朝型の場合なら、完全分離のほうがお互いストレスを感じにくいでしょう。
また、プライバシーをお互い守りたい場合や、妻と母親、夫と母親の関係があまり良くない場合も完全分離がおすすめです。
完全分離のメリット・デメリット
完全分離のメリット・デメリットは以下をご覧ください。
完全分離の間取りの決め方
完全分離では、何日もまったく顔を合わせないで生活することも可能です。しかし、母親が高齢の場合や持病を抱えている場合は不安もあるため、中庭をつくって接点を設けることも検討してみましょう。
また、間取りは縦と横の2つの分け方があります。母親の階段での事故が不安なときは、横で分け、母親世帯を一階に配置してください。
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どのような生活を希望するか、また、同居する母親が夫側・妻側によっても適切な間取りは変わります。どのような間取りにするか迷ったときは、ぜひインゾーネにご相談ください。
インゾーネでは、経験豊かなスタッフが、ご家庭の事情や希望にあわせた間取りをご提案いたします。お家づくりの相談窓口より、お気軽にお問い合わせください。