家づくりコラム
2023年09月09日
ユーティリティルームとは家事室のこと!活用方法や間取りを紹介
ユーティリティルームとは「家事室」のことです。使い方は限定されていないため、洗濯やアイロンがけ、裁縫などの家事だけでなく、テレワークをするスペースとして活用することもあります。建築前に確認したいユーティリティルームのつくり方、おすすめの間取りを紹介します。
目次
ユーティリティルームとは家事室のこと
主に洗濯関連の家事をする場所
テレワークをする場所としても活用される
ユーティリティルームのつくり方
作業内容にあわせて広さを決める
家事動線に配慮する
リネン・衣類の収納スペースもあるとよい
ユーティリティルームにおすすめの間取り
リビング
キッチン
テラス
テレワーク用の個室をつくるのもおすすめ
ユーティリティルームとは家事室のこと
ユーティリティルームとは「家事室」のことで、洗濯やアイロンがけ、裁縫などをする部屋を指します。ユーティリティスペースや単にユーティリティとも呼ぶことがあります。
元々はお手伝いさんの作業場所という意味でしたが、現代建築においては家事をする場所ならユーティリティルームと呼ぶことが多いようです。なお、ユーティリティ(utility)とは設備や有用性のことです。異なる家事をひとつの場所にまとめることで、家事効率が上がり、住宅の有用性は高まります。
主に洗濯関連の家事をする場所
ユーティリティルームではさまざまな家事をおこないますが、調理関係の家事はキッチンでおこなうため、洗濯関連の家事をする場所として活用することが一般的です。洗濯機や乾燥機などを置き、洗濯する・乾燥させる・たたむ・アイロンがけなどをします。
ミシンや針道具なども置いておけば、ボタンつけやサイズ直しなどもすべてひとつの部屋でできるようになります。作業ごとに家の中を行ったり来たりする必要がなくなり、家事に使う時間が減らせるでしょう。
テレワークをする場所としても活用される
テレワークをしている方なら、ユーティリティルームをテレワークの場所として活用するのもおすすめです。家事のために家の中を何度も往復する必要がなくなり、時間効率が高まります。
また、リビングやダイニングなどの家族が集まる場所でテレワークをすると、仕事に集中しにくくなることがあるかもしれません。ユーティリティルームなら家族の出入りも少ないため、集中して仕事ができるでしょう。
ユーティリティルームのつくり方
ユーティリティルームは、広さと場所、収納の3つのポイントにこだわってつくると、満足度の高い仕上がりになります。
建築前に押さえておきたい各ポイントのこだわり方を紹介します。ぜひ参考にして、有用性の高い空間に仕上げてください。
作業内容にあわせて広さを決める
ユーティリティルームは狭くても問題ありません。洗濯関連の家事だけであれば、洗濯機とアイロン台が置ける1.5畳程度のスペースでもよいでしょう。乾燥室もつくるなら、2~3畳ほどは必要になります。
作業台のあるユーティリティの例
また、家事室兼ワーキングスペースとしても活用する場合は、4.5畳程度あると圧迫感なく過ごせます。ほかのスペースとの兼ね合いも考え、ユーティリティルームの広さを決めてください。
家事動線に配慮する
ユーティリティルームは、家事動線を考慮して場所を決めてください。たとえばユーティリティルームに洗濯機を置き、洗濯ものをベランダで干す場合は、ユーティリティルームとベランダが近いほうが便利です。ユーティリティルームにベランダに出るドアがあれば、さらに家事効率が高まるでしょう。
また、家事は洗濯だけではありません。洗濯しながら調理をするケースも想定されるため、ユーティリティルームとキッチンが近いと、さらに効率よく家事ができます。たとえば、ユーティリティルームとパントリー、キッチンを横並びに配置したり、キッチンからもユーティリティルームからもベランダに出られるように配置したりしてはいかがでしょうか。
リネン・衣類の収納スペースもあるとよい
洗濯したものをたたんで、家族ごとに分けて収納するのは手間がかかる作業です。家事効率を高めるためにも、ユーティリティルーム内にリネン・衣類の収納スペースをつくってみてはいかがでしょうか。
ただし、さまざまな家事の場所をひとつにまとめることで家事効率が高まっても、かえって家族の生活が不便になることもあるため注意が必要です。
たとえば、ユーティリティルームが浴室から離れた位置にある場合なら、入浴するたびにユーティリティルームに立ち寄って、タオルや着替えを取り出さなくてはいけません。ユーティリティルーム内にリネン・衣類の収納スペースをつくるなら、ユーティリティルームは浴室と隣り合う空間にするか、ユーティリティルームから直接浴室に行けるような間取りにするほうがよいでしょう。
ユーティリティルームにおすすめの間取り
ユーティリティルームをどこに配置するかによって、家事効率は大きく変わります。ユーティリティルームでおこなう家事の種類を明確にし、無駄のない動線を決めていきましょう。
また、ユーティリティルームでおこなわない家事についても考慮してください。2つ以上の家事を同時にできるようにユーティリティルームを配置すると、さらに家事効率が高まります。ユーティリティルームをつくる場所ごとに、おすすめの間取りと家事効率を高めるためのポイントを説明します。
リビング
リビングは家の中でも中心的な位置に配置することが多いため、リビング内にユーティリティルームをつくると、家事動線がシンプルになります。
たとえば、リビングの中でも日差しが入る窓側(テラス側)の天井に物干し竿を取り付け、ユーティリティルームとして活用するのはいかがでしょうか。リビングで遊ぶ子どもを見ながら、洗濯ものを干せるようになります。LDKタイプのリビングなら、調理しながら洗濯ものを干せるため、家事効率がさらに高まります。
キッチン
キッチンに隣接するようにユーティリティルームを配置するのもおすすめです。たとえばキッチンと浴室の間にユーティリティルームを配置すれば、調理をしつつ洗濯できるだけでなく、浴室の掃除もしやすくなります。
ユーティリティルーム内にリネン庫をつくれば、タオルを取り出す手間が省けて便利です。また、入浴後は家族各自が着替えた衣類を洗濯機の中に入れるようにすれば、さらに洗濯関連の家事がシンプルになります。
テラス
テラスにユーティリティルームを配置するのもおすすめです。天気のよい日は日光で洗濯ものを乾かせるため、より気持ちよく生活できます。
ただし、ユーティリティルーム内で過ごす時間が長くなりそうなときは、日よけ対策が必要です。ブラインドやカーテンを取り付けたり、観葉植物などで日陰をつくったりしておくと、家計簿をつけるスペースとしても活用しやすくなります。
テレワーク用の個室をつくるのもおすすめ
ユーティリティルームの中でテレワークをするのもおすすめですが、洗濯機や乾燥機の音が気になって、仕事に集中できない方もいるでしょう。家事と仕事を分けるほうが作業効率がよくなる方は、ユーティリティルームとは別にテレワーク専用の個室をつくってみてはいかがでしょうか。
とはいえ、家の中で仕事をする限り、家事をする必要性が生じます。キッチンや洗濯室の近くにテレワーク室を配置し、家の中の移動時間を短縮しましょう。
ユーティリティルームで家事効率を高めよう
ユーティリティルームがあると、家事効率がアップします。建築する前に、ユーティリティルームでどのような家事をするか、テレワーク室として使うかなどを検討しておきましょう。
インゾーネでは、一人ひとりのお家づくりに合わせ、生活を便利にするユーティリティルームをご提案いたします。ぜひお家づくりの相談窓口よりお気軽にご相談ください。