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ビルトインガレージのある三階建ての価格は?事例や間取り、注意点もご紹介

家のこと

Update:2023.06.24

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ビルトインガレージのある三階建てなら、大切な車を守ると同時に、広い居住スペースも確保できます。とくに雪が積もる北海道などの地域にお住まいの方にとっては、駐車場が屋内か屋外かは重要な問題です。




この記事では、ビルトインガレージのある三階建ての価格や間取りについて紹介しています。ぜひ理想の家づくりにお役立てください。





目次


ビルトインガレージのある三階建ての価格


ビルトインガレージにかかる価格


ビルトインガレージのある三階建てる場合の価格


ビルトインガレージのある三階建ての間取り


20坪の間取り


30坪の間取り


40坪の間取り


ビルトインガレージのある三階建てのメリット


1.狭小地でも駐車スペースを確保できる


2.雨や雪、イタズラから車を守れる


3.雨に濡れず車を乗降できる・荷物の出し入れが楽


4.プライベート空間としても使える


5.延べ床面積の制限が緩和の対処になる


ビルトインガレージのある三階建てのデメリット


1.設置費用が高くなりやすい


2.居住スペースが狭くなる


3.騒音や振動に注意しなければならない


ビルトインガレージにするときの注意点


1.換気対策が必要


2.車の大きさ、台数、買い替えを想定しておく


3.固定資産税は対象となる


価格と間取りをイメージして理想のお家を建てよう!



ビルトインガレージのある三階建ての価格





ビルトインガレージのある三階建ての価格は、建物の広さや使用する資材などによって異なります。また、ビルトインガレージ内の仕様や、シャッターなどの設備によっても異なります。




ビルトインガレージのある新築三階建てを建てるときの、おおよその目安となる価格について見ていきましょう。




ビルトインガレージにかかる価格


ビルトインガレージにかかる価格は、広さと設備、内装などによって異なります。車の台数と広さ、費用目安は以下をご覧ください。

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ビルトインガレージの費用相場は坪あたり50万~80万円です。




なお、車2台を停めるときは1台の2倍の広さが必要です。しかし3台、4台と台数が増えると、停めやすさや乗降しやすさを確保するために、台数倍以上のスペースが必要になります。スペースを確保することが難しいときは、機械式駐車場の導入や、月極駐車場を借りることなども検討してみてください。




ビルトインガレージのある三階建てを建てる場合の価格


ビルトインガレージをつくることで、床面積は狭くなります。たとえば、元々30坪の床面積を確保できる間取りであれば、車1台分のガレージを設けることにより、居住スペースは25~26坪程度になります。




以下の表は、居住スペースだけで見た三階建ての価格相場です。




たとえば、居住スペースの床面積が30坪で、2台分のビルトインガレージを設ける場合について考えてみましょう。以下の表の30坪の価格相場(1,800万~2,300万円)と、上記の駐車台数2台分の価格相場(400万~800万円)を合算し、全体で2,200万~3,100万円の価格がかかると推算できます。

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ビルトインガレージのある三階建ての間取り





ビルトインガレージのある三階建ての住宅は、土地の広さによって間取りも大きく変わります。土地が20坪・30坪・40坪の場合に分けて、間取りの例を紹介します。




20坪の間取り


20坪台の敷地であれば、1台分のビルトインガレージをつくることが可能です。部屋数を重視するなら3LDK、収納スペースを多く確保するなら2LDKの間取りを検討してみましょう。




敷地面積が20坪台の場合、一階部分はビルトインガレージでほぼ半分のスペースが占有されます。玄関や階段のスペースを除くと、残りは個室1室分のスペースしか確保できません。二階部分はLDKや浴室など、家族で過ごすスペースを設けましょう。この間取りであれば、三階に主寝室と個室1つを配置でき、トータルで3LDKとなり、4人家族でも無理なく暮らせます。




高さのある車を駐車する場合は、ビルトインガレージの天井も少し高めにする必要があります。一階の残りスペースに個室を1室配置し、ガレージの二階部分はロフト状の天井が低めの収納スペースにして、二階の残りスペースにLDKを配置しましょう。三階に主寝室と浴室を配置すれば、2LDKの間取りになります。収納も多く、ゆとりのある住宅が完成します。




30坪の間取り


30坪台の敷地なら、2台分のビルトインガレージも可能です。一階の残りスペースには浴室などの水回りを配置し、二階には広めのLDK、三階に主寝室と個室2つの3LDKの間取りが完成します。




4LDKの間取りも可能ですが、その場合はビルトインガレージは1台分となります。一階には浴室などの水回りと個室1つ、二階には広めのLDK、三階に主寝室と個室2つを配置しましょう。




一階の個室は、ゲストルームとして使うのもおすすめです。客室として使ったり、友人や親戚などが泊まる部屋として使ったりできます。




40坪の間取り


40坪台の敷地なら、2台分のビルトインガレージでも4LDKの間取りが可能です。一階にはビルトインガレージとゲストルーム、二階にはLDKと浴室などの水回りスペース、三階には主寝室と個室2つを配置します。




一階の個室を、ゲストルームではなく趣味の部屋にするのもおすすめです。ガレージに向かって大きな窓やガラスのドアなどをつければ、大切な自動車やオートバイを眺めながら過ごすこともできます。





ビルトインガレージのある三階建てのメリット





ビルトインガレージのある三階建てには、次のメリットがあります。






  1. 狭小地でも駐車スペースを確保できる




  2. 雨や雪、イタズラから車を守れる




  3. 雨に濡れず車を乗降できる・荷物の出し入れが楽




  4. プライベート空間としても使える




  5. 延床面積の制限が緩和の対象になる






それぞれのメリットについて見ていきましょう。




1.狭小地でも駐車スペースを確保できる


土地があまり広くない場合、駐車スペースを確保すると、建物が小さくなってしまいます。しかし、建物内に駐車スペースを確保すれば、ガレージの真上のスペースを居住スペースとして活用でき、広々とした生活が可能です。




また、三階建ての建物にすることで、さらに居住スペースを広げられます。狭い土地でも、駐車場を確保しつつ、十分な居住スペースも確保したいときには、ビルトインガレージのある三階建てを検討してみてはいかがでしょうか。




2.雨や雪、イタズラから車を守れる


建物内に駐車スペースを設けることで、雨や雪などの自然天候から車を守れます。大切な車を長持ちさせられるだけでなく、イタズラなどからも守れ、防犯的にもおすすめです。




とりわけ北海道などの降雪量が多い地域では、屋外の駐車場を使うと車体に雪が積もり、大きな負荷をかけることになりかねません。また、車体が内部まで冷え切ることで、エンジンがかかりにくくなることもあります。大切な車を良好なコンディションに保つためにも、ビルトインガレージがおすすめです。




3.雨に濡れず車を乗降できる・荷物の出し入れが楽


ビルトインガレージなら、乗り降りのときに雨に濡れません。家のなかから直接ガレージに行ける構造なら、さらに快適に乗り降りできます。小さな子どもやお年寄りのいるご家庭も、天候を気にせずに車を利用できるようになるでしょう。




また、家のなかでガレージとつながっていると、荷物の出し入れも楽になります。ガレージのそばにパントリーや倉庫を配置しておけば、さらに生活が便利になります。




4.プライベート空間としても使える


ビルトインガレージに車を停めないときは、プライベートで利用できるアウトドア空間として活用できます。たとえば、BBQをしたり、ビニールプールを置いたりすれば、遠くまで出かけなくてもアクティブに過ごせます。




ビルトインガレージは、DIYの空間にもおすすめです。木くずが出ても掃除しやすいため、思う存分、工作を楽しめます。




5.延べ床面積の制限が緩和の対象になる


容積率を求めるときに、ビルトインガレージの床面積のうち、延床面積の5分の1を限度として除外できます。




たとえば、容積率の制限が150の場合、敷地面積が100平米なら、延床面積は150平米以下になるように設計しなくてはいけません。




しかし、ビルトインガレージがある場合なら、延床面積の5分の1までを除外できるため、延床面積が180平米・ビルトインガレージ30平米でも容積率は150です。合法的に延床面積を広げるためにも、ビルトインガレージを検討してみてはいかがでしょうか。




ビルトインガレージのある三階建てのデメリット





ビルトインガレージのある三階建てには、デメリットもあります。主なデメリットとしては、次の3点が挙げられます。






  1. 設置費用が高くなりやすい




  2. 居住スペースが狭くなる




  3. 騒音や振動に注意しなければならない






それぞれのデメリットについて見ていきましょう。




1.設置費用が高くなりやすい


ビルトインガレージを作ると、一階部分に大きな開口部を設けなくてはいけません。2台以上の車を並列駐車する場合なら、開口部はさらに大きくなります。




開口部には柱などを建てられないため、空間全体の耐久性や耐震性を向上するための工事が必要です。建築費用も高くなる点に注意しましょう。




2.居住スペースが狭くなる


一階の大部分を駐車スペースにするため、居住スペースは狭くなります。三階建てにすることで居住スペースを確保しやすくなりますが、ビルトインガレージがない場合と比べると、どうしても居住スペースは狭くなってしまいます。




間取りを設計する際は、いかに使いやすい動線にするかが大切なポイントです。二階と三階にトイレを設置する、ガレージのそばにパントリーやキッチンを配置するなどのアイデアも検討してみてください。




また、容積率の緩和条件を活用して、居住スペースを増やすのもひとつの方法です。限られたスペースのなかで快適に過ごせるよう、ビルトインガレージや三階建て住宅の建築実績が豊富な業者に相談してみましょう。


 


3.騒音や振動に注意しなければならない


ガレージ内のエンジン音やシャッター音は、居住スペースにも響きます。一日に何度も車の出し入れをする場合なら、少し不快に感じるかもしれません。




快適に過ごすためにも、防音対策が欠かせません。また、排気ガスが居住スペースに入らないための工夫も必要になります。





ビルトインガレージにするときの注意点





ビルトインガレージを設置するときは、次のポイントに注意しましょう。






  1. 換気対策が必要




  2. 車の大きさ、台数、買い替えを想定しておく




  3. 固定資産税は対象となる






それぞれのポイントを説明します。




1.換気対策が必要


ビルトインガレージ内の排気ガスが、居住スペースに入り込むことがある点に注意が必要です。ビルトインガレージに換気扇をつけても、換気扇の外側から二階・三階の窓を通って、居住スペースに排気ガスが流れ込むことがあります。ビルトインガレージの建築実績が豊富な業者に依頼し、換気対策を実施してもらいましょう。




2.車の大きさ、台数、買い替えを想定しておく


現在使っている車が入るのはもちろんのこと、今後の車の台数や大きさなども考慮して、ビルトインガレージの大きさや高さを決めておきましょう。横・縦に余裕のあるスペースを確保しておくと、将来のリフォーム費用を節約できます。




3.固定資産税は対象となる


ビルトインガレージの床面積は、容積率を計算するときは一部緩和措置が適用されます。そのため、ビルトインガレージがない住宅に比べると、床面積を広く確保することが可能です。




しかし、固定資産税を計算するときは別です。ビルトインガレージの床面積すべてが、固定資産税を計算するときの対象となる点に注意しましょう。





価格と間取りをイメージして理想のお家を建てよう!





ビルトインガレージは、車好きの方にとってはもちろんのこと、生活必需品として車を大切にしている方にとっても憧れの設備です。大切な車を天候から守れるだけでなく、悪天候のなかでも乗り降りしやすくなることや、趣味やアウトドアスペースとして活用できるなどのメリットがあります。




ビルトインガレージのある三階建ては、ぜひインゾーネにご相談ください。狭小地住宅や三階建て、ビルトインガレージの豊富な建築実績を基に、お客様の理想を叶える間取りをプランニングいたします。
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