佐々木
2016年04月18日
意図的に明暗をつけた家。
設計の佐々木です。
相変わらず、眠たい春です。
先日お引渡ししたお住まいは、明暗について意図的な窓配置をしました。
縦長のスリットFix窓から玄関ホールの奥まで細く光が伸びています。
穏やかに過ごしたいので敢えて暗く閉鎖的に、というご要望の居間。
そこで、横長のスリット窓を上下左右ともアシンメトリーに配置しました。
壁・天井のクロスの色や間接照明とも協働して落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
ダイニングは一転して開放的で明るく、というご要望のため、
床から天井までの大型Fixと開き窓との組み合わせ窓としました。
画像はカーテンを閉めた状態なので暗めに写っていますが、とても明るい空間です。
奥の窓には、光を空間に取り入れる以外に大切な役割がありますが、それは内緒です。
心静かに過ごす主寝室には、光量を抑えた上で
風を通すように開く部分があるタイプの縦長スリット窓。
主寝室に隣接する書斎でカウンターデスクに座って
正面の正方形の窓をあけると外の様子が伺えます。
結果的に窓の形状・配置が多彩になりました。
各部屋の明暗というか、どのようにそこで過ごしたいか、というイメージをオーナーさまがお持ちで、
それにお応えしただけですけどね(ドヤ顔)。
さて、それでは今週の休日も、賽の河原で石を積むような思いで車を洗ってきますよ。